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エポマー® 有機酸対応 GP-303

硫酸とは異なる、有機酸による劣化について

近年、汚水や汚泥の腐敗過程において発生する有機酸の影響により、下水道処理施設やビルピット等の環境下で、防食対策として施工された塗布型ライニング工法に劣化が生じる事例が報告されています。
これらの施設では、従来より硫酸腐食を主な想定劣化要因として防食設計が行われてきましたが、硫酸の他に有機酸の存在が防食被覆層の性能や耐久性に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
有機酸は、防食被覆層に浸透・作用することで塗膜の物性低下を引き起こす場合があり、その結果、防食機能の低下や下地コンクリートへの影響につながることがあります。
このような状況から、防食設計においては、硫酸腐食だけでなく、有機酸腐食による影響も考慮した対策が求められています。

有機酸は、硫酸腐食のように目に見えて急激な損傷を生じるケースは少ないものの、長期的には防食被覆層の劣化を促進し、コンクリート構造物の耐久性低下につながる可能性があります。
そのため、初期段階では異常が確認しにくく、劣化が進行した段階で補修や再施工が必要となるケースも少なくありません。

このような特性から、有機酸の影響を考慮した防食対策は、構造物の長寿命化や維持管理コストの低減という観点からも重要であると考えられます。


有機酸による塗膜(エポキシ樹脂系)劣化の考え方

有機酸が存在する環境下では、防食塗膜に対して以下のような影響が生じる可能性があると報告されています。

  • 有機酸の影響により、塗膜の物性が低下し、膨潤やふくれが発生する場合があります。これらの現象が進行すると、塗膜の剥離につながるおそれがあります。

  • 塗膜内部に有機酸が浸透することで、塗膜の遮断性が低下し、耐久性に影響を及ぼす可能性があります。

  • 透過した有機酸成分は、下地コンクリートや素地調整材に影響を与え、接着性の低下を招くことがあります。その結果、防食被覆としての機能が十分に発揮されなくなる場合があります。


GP-303|有機酸に強い防食材

有機酸に「耐える」ではなく、有機酸に「侵されない」防食材。

汚水・汚泥の腐敗過程で発生する有機酸は、防食被覆層の物性や遮断性に影響を及ぼす場合があります。
このような環境下では、有機酸および硫酸が複合的に作用し、防食被覆層や下地コンクリートの劣化が進行する可能性があります。

GP-303は、こうした実環境で想定される複合的な劣化要因を考慮し、防食被覆層に求められる遮断性および下地との密着性の維持に配慮して設計された防食塗料材です。 有機酸と硫酸が共存する環境においても、防食機能の長期的な維持を目的とした対策の一つとして位置付けられます。

また、GP-303は、有機酸環境下での長期使用を想定した評価を実施しており、高温条件および常温条件での浸漬試験においても、寸法や外観に顕著な変化が認められないことが確認されています。


こんな課題はありませんか?


  • 有機酸に触れると樹脂が膨潤・劣化してしまう

  • 長期使用で割れや反りが発生する

  • 寸法変化による機能不良・漏れが起きる

  • 部材交換や設備停止をできるだけ減らしたい

GP-303は、こうした有機酸環境特有の課題に対応するための防食塗料材です。


GP-303の特長

有機酸に対する高い耐久性

パルミチン酸やオレイン酸といった高級脂肪酸への浸漬試験においても、 GP-303は安定した状態を維持しました。
有機酸と接触する用途に適した材料特性を有しています。


寸法・外観が変わりにくい

高温(75℃)および常温(23℃)条件下において、 重量変化率・寸法変化率は1%以下と極めて小さく、 割れ・反り・著しい膨潤といった外観変化は認められていません。
注:当社社内試験値であり、保証値ではありません。


長期使用を想定した信頼性

短時間の評価だけでなく、 時間の経過による劣化の起きにくさを重視して評価されています。
有機酸と継続的に接触する環境でも、安定した性能が期待できます。



なぜGP-303なのか

有機酸に対する防食性能は、単に「使用可能かどうか」ではなく、継続使用時に材料特性がどのように変化するかによって差が生じます。
GP-303は、短期的な耐薬品性の確認にとどまらず、有機酸環境を想定した社内評価において、長期使用時の寸法安定性および外観安定性に着目して設計・評価された防食塗料材です。
有機酸環境下で、設備の安定運用や保全計画への配慮を重視する場合、GP-303は検討対象の一つとして有効な選択肢となります。


主な用途例

  • 食品製造設備の油脂・有機酸接触部材

  • 有機酸が流入するビルピットなど

  • 長期の油脂環境下で使用される下水処理施設

  • コンクリートの寸法安定性が求められる防食用途



外観評価(試験例)

有機酸浸漬後も、GP-303は外観上の変化がほとんど認められません。
GP-303 → 有機酸浸漬後も外観変化なし(高温条件)
※ 実際の試験写真を掲載(HP上では最も変化の激しかったパルミチン酸/室温での試験画像を掲載。)
※ 試験場所:自社調べ
※ 試験方法:高級脂肪酸への浸漬試験(75℃・23℃条件)を実施し、所定時間経過後の重量および寸法変化を評価。



同試験のグラフデータ 重量変化率及び寸法変化率

重量変化率

寸法変化率

同試験の外観評価画像 パルミチン酸/75℃


技術資料・ご相談について

より詳細な試験条件や評価データについては、技術資料(PDF)をご用意しております。
用途・使用環境に応じた適用可否のご相談も承ります。


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